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色喪服

2024.01.20

大切な方の一周忌でした。

約1年前、突然に亡くなられた時は相当なショックでした。

その方とは、年に数回お会いするか…しないか…という間柄でしたので、お葬儀にはお伺いしたものの、その後の実感はあまりなく…

無いけど…
無いのに…
とても悲しい。
そんな日々を送って約1年。

年に数回しかお会いしていなくても、私が送るメールは頻繁で毎日のように送っていたような。。。

私が人に言えない・言わないような世界観をさらりと言葉にする方で、17年前から深く信頼し、何でも相談していました。

悲しくて悲しくて、どうしたらよいのか…こんなに悲しいことが人生にあっただろうかと…この想いと向き合うのがとても辛かった。

だけど、どれだけ悲しくてもお腹が空いたり眠くなったりして…そんな時「ああ私は生きているんだな」と感じたりしていました。

すでに転居が決まっていたので泣きながら荷造りを続け、偶然にも転居先はその方の生まれ育った町。

転居したあとでも

この道を…この景色を…見て生活されていたんだ。と悲しさがつのっていくようでした。

もし転居がなく広島にいたとしても悲しかったけど、転居した事でもっと身近に感じて「この偶然は何なんだろう」と考えたり…。

それでもこの町の色々な方とご縁をいただいて、皆さまと同じ思いを共有しているうちに少しづつ元気になることができました。

そして、一周忌。

宮島大聖院様ではじめて自分のために購入したお数珠を、はじめて持ち出したのがこの方のお葬儀。2度目は今日の一周忌。

はじめて和装の喪服を着たのは今日の一周忌。

お着物はその方の実弟さんからお譲りしていただいたもの。
実弟さんとご縁の深い方が「どなたかに」と譲り受けたものを私にお譲りくださり、その中の1着が喪服ともなるお着物でした。

帯は、夫の実家にあったものを。

私が普段にお着物を着ていることを、その大切な方とそのご家族様もご存知なのでお着物で行かせていただきました。

一周忌に行くと
「もう一度会いたいな」という感情が出てきたけど、それはもうかなわないことでしょう。

それでも今のこの世と言われている世界で、しっかり前向きに生きていこうと思いました。

この方と出会えた自分の人生をよかったと思える。
だからこれからも大切に生きていこうと思います。

2024.1.20 SAT

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