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感覚と現実

2022.01.18

さくねんの話。
バイト先の話。

ほとんどの利用者様が、毎日のように「帰りたい。」とおっしゃいます。
その時、私の場合は、“今は感染症が流行していて帰れないのです。”と言うような説明をします。(相手や状況にもよりますが)

実際には、週末とかお正月とかご自宅に帰ることは可能なのですが、今はコロナ禍でそれも出来ない状況。「面会」も不可となっています。

コロナ禍となる前は、毎週、中には毎日ご家族が会いに来られている…と言うご家庭もおられたそうです。

ご家族との面会の有無の影響は、精神的安定にも、認知の進行にも大きいと言われています。


そう言う環境の中での事。

すでに退去された利用者様ですが、毎日毎日泣いておられる方がいました。

私が知ってる内の話ですが、
その方の1日は…
7割泣いておられ、2割怒って、1割は普通の表情、稀に笑われる…と言うイメージでした。

泣いておられる時間も、ギャン泣きが半分、半分は涙が流れ続けている感じ。。。

こちらの利用者様には、感染の話は通用しません。
どのような声かけにも、お話にも、レクリエーションにも、耳を傾けられることはなく、『私はそれどころじゃないんよ!!!』と怒っておられました。

私は、その方の、『それどころじゃない。』と言う言葉がとても印象的で、

すごく心が理解するような感じ??でした。

その方のお気持ちを、私が理解して差し上げる事はできないけれど、、、

皆個々に、自分の人生に必死で…
悩んでいる事や、努力していること、
ハマってること、例えば仕事とか恋愛とかでも…
「自分の意識」の中で、懸命に生きてるのです。

家族も、友達も…

わたしの環境で言えば、
バイト先のスタッフも、利用者様も。

世界中のみーんながそうして、自分の「意識」と「感覚」と「思考」と「感情」の中で生きてる。

それは言葉にすれば当たり前のことなのですが。

それを心で受け止めるのと、
頭で…言葉で、“理解してる” と思うのと、

また違う気もしていて…。

皆個々に “違う” のが当たり前。
そう言う意識で生きていれば、
イジメや陰口も減るのかなと思ってみたり。。。

また他人に対して、優しい気持ちで受け止めれるのかなと思ってみたり。。。

言葉にすると、うまく綴れませんが…
目の前のことや現実的なことを大切に生きつつも、

『感覚』だけは、地球規模・宇宙規模でいれたら、平和平穏な心でいれる気がする。

20代の時から、そんな気がしていて。

そんな私の「感覚」を…

介護の世界は、現実的に、再確認させていただけているような気がしています。

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